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どうやってリサイクルした?

 

日程 平成11年10月12日(火)  14:00〜17:00
場所 安田生命保険相互会社 銀座支社

 荻窪 雅宏氏
     
    (学校法人日本第二学園 総務部)
 
 本校は杉並区にある、日本大学の特別高等学校でして、教職員を合わせますと約2300名が共同生活をしております。これだけの人数が生活をしているわけでありますから、ゴミの量も半端でない発生量です。約8年前の回収方法が産業廃棄物としてただ単にいっぱいにして、またその積載に限度があり非常に手間も掛かり、費用的にもかなりかさんでいました。これではまずいということで、資源の再利用を図るため、東京都の清掃工場に搬入できるように登録をしました。その結果、ゴミを産業廃棄物で処理するだけにとどまらず、可燃ゴミと不燃ゴミのように、まず分別から始めました。それと平行して、教室及び校庭にゴミ分別箱を設置しました。さらに燃えるゴミの削減と資源の再利用という立場から新聞、雑誌、ダンボールを区より委託の業者を通してリサイクルに回すようにしました。前年度の実績ですが新聞が約1.3t、雑誌が6t、ダンボールが1.8tでした。分別を徹底することで結果的にコストの面にも大きく反映しまして、従来の年間の予算の約1/3に削減することがおかげさまで出来ました。
 リサイクルの取り組みという事ですが、学校に発生するゴミの約46%が紙ゴミです。東京都の衛生局が定めましたリサイクルガイドラインというものがありますが、それをあげるためにミックスペーパーも積極的に取り組むようにしていまして、実際にコピー用紙・OA用紙を含めますと年間23t。それからメモ用紙・封筒などその他の事務用紙が9.2t。廃棄文書が3t。かなりの量がミックスペーパーの方にまわすことが出来ました。階段の各階に回収BOXを設置してみましたが、意識の問題で実際的にはいろいろな物が混じってしまうというのが現状です。
 空き瓶については白、茶色、緑の3色に色分けしましてリサイクルに回しています。昨年度は1.2tをリサイクルに回すことが出来ました。空缶・PETボトルは校内に自動販売機を設置している業者が回収を行って、業者の方でリサイクルをしています。
 昨年分別の徹底を目指し、先生方を対象にしまして環境整備委員会というのをやりましてだいぶ協力してくれるようになりましたが、やはり学校でのリサイクルを浸透させるポイントというのは、一人一人のゴミ分別の意識問題を高めていくということが大切ではないかと思います。なかなか実際には徹底していくというのは難しいことが多いですが、繰り返し粘り強く分別に関する意識を徹底するという事で、今後もリサイクルを含めました分別について徹底していきたいと思います。
荻窪さんに対する質疑応答
大平さん:分別をはじめて結果的にコストが1/3になったと。分別したからそれぞれの単価が安くなっ     て、それで安くなったということですか。

荻窪さん:はい、そうです。

大平さん:これはすごい数字だと思うのですね。半分ならわかりますけど1/3になったというのは我々     建設廃棄物を扱っていてもそんなにはまだいきません。これでも実態は半分だとおっしゃいま     したが、そうするとまだこれが下がる可能性があるというわけですか。

荻窪さん:あります。8年前が全部持っていってしまう形だったものですから。年間を通じて約1/3に     なりました。

コーディネーター:細かく分別することは一般的に考えてコストは高くなりそうですが、有価物としてお     金がそんなに掛からないもの、あるいは費用をかけて分別したとしてもそれにあがりある単価     設定になっています。だいたいの学校さんが分別する場所も無かったり、業者任せになってい     ます。そこに掛かっている費用が、本当にその量が出ているのかさえ考えてみると怪しいよう     な実態としてあるわけなんです。そういう意味で量として1/3になっているかもしれないん     ですけど、そこに積算するコストとしては1/3以下に押さえられているということなんです     ね。

 

 鈴木 智之氏

     (株式会社 やまと 給茶機部)
 自動給茶機を取り扱っている関係で紙コップがたくさん出ます。私共は環境問題になにか協力できないかという事で、紙コップのリサイクルについてやっています。
 紙コップは来年の容器包装リサイクル法の飲料のコップからは除外されておりまして、ゴミとしても扱えるのですが、それをゴミにしないで資源として再利用できないかという事で、紙コップリサイクル事業として今年になってスタートしました。あくまで紙コップの回収がメインではなく、給茶機のお茶とメンテナンスを含めて、プラスのサービスという事で定期的に回収しまして、トイレットペーパーにリサイクルする事業になりました。やはりお客様の協力が必要でして、できるだけ無地に近いコップが必要だということと、飲み残し等の異物が無いというのが希望になります。一時、お客様の方に保管していただくことになりますので、本当にお互いの協力といいますか、売上がどうだというよりもゴミにしないで資源にしようという志を重要視した事業です。
 今後の課題ということで、このシステムをなんとか確立しまして、イメージを強くしたいというのがあります。それから自動給茶機は産廃になっていますので、家電のように作る段階からリサイクルしやすい製品になるようにしていきたいと思います。
 社内も環境の体制が出来ておりませんので、これをきっかけに徐々に環境に負荷の掛からないようなシステムに変え、進めていきたいと思います。
鈴木さんに対する質疑応答
大平さん:再生したトイレットペーパーですが、バージンものに比べてコストが高いという話があります     が、やってみられてどうですか。

鈴木さん:メートル当りの単価で出すと市販の物より若干安くなるようです。

三留さん:再生工場に紙を持ち込むときに、処理費を払っているのですか、それとも原材料として売って     いるのですか。

鈴木さん:紙コップを回収してトイレットペーパーにするのが基本です。こちらから処理費を支払ってい     るということはないです。紙コップを作って頂いているメーカーが再生工場と提携しているの     です。私たちは紙コップとトイレットペーパーを購入するという事で、メーカーさんの方が処     理費を支払っているということです。

大平さん:紙コップを出すのはやまとさんですよね。排出事業者責任とかその辺の法的なクリアは大丈夫     なんですか。

原さん:例えばフィルムもそうなんですが、商品を納めるときメーカーさんが外箱を持って帰るという場    合には産廃扱いにならないのですね。そうするとやまとさんがこれを私達に売って、容器は回収    しているのだということになると、産廃扱いにならないと。

大平さん:空缶と一緒なのですね。現場でも自動販売機に空缶を入れている業者さんに持って帰ってもら     っている。それはね、もっぱら再生品で良いですよと、東京都さんの指導もあって。

 

太平 将之氏

  
(株式会社 竹中工務店 東京支部 副部長)
 今日は他産業の方に建設廃棄物といいますか、建設副産物がどういった実態になっているのかというのをご承知願いたいと思います。
 今、不法投棄されている80〜90%は建設系廃棄物です。ハウスメーカーも多いですが、大手ゼネコンからも出ています。この内容は行政からも知られているところです。今、埼玉県が事前協議を9月から始めました。それに加えて所沢の団体が我々の方に公開質問状をよこし、埼玉県所沢にある木くずの中間処理業者に持ちこんでいる、排出業者上位100社のリストを公にしました。竹中工務店は上位から4番目でした。気を使いましたのはインターネットで公開されているということです。日本語版と英語版とでそのリストも公開されていまして、全世界にいっているのかなと感じました。返事を出していないゼネコンさんの名前も公開しています。最近はインターネットを利用したものというのは非常に神経を使います。そういうわけで、埼玉県に入らなくなった荷は千葉県に何十万mと不法投機の山になっています。それを撤去しなくてはならず、それには膨大な費用が掛かります。マニフェスト伝票1枚30円のうち10円は原状回復基金ということで提供しています。だから年にして4億円ぐらいの収入があるはずなのです。それで不法投棄の原状回復をしていただければよいのですが、ぜんぜん金額が合いません。1山原状回復するのに何億と掛かり、そういう山が関東圏をはじめ全国にいっぱいある。そうすると年間4億から8億集めてもなかなかそれでは回復しません。自治体からも半分排出しなければならないという制度になっているのですが、他のところから入ってきた物をなぜ自分のところの住民税で処理しなければならないのかと、各自治体の議会の承認が得られない現状です。しかも1枚当たり10円で排出して、その集められた原状回復基金の実績は、今まで数千万円の物1件だけです。何億という金が実は今、中に浮いています。それがどうなるかというと、毎年税金で半分ぐらいもっていかれるとの事です。それではリサイクル施設でも作ろうかという案が行政からでている、そんな状況です。
 我々の分別状況ですが実は散々たるものでして、トータルしますとだいたい1割で、残りの9割は混合廃棄物です。建設業から出る廃棄物の種類というのは何百種類もあり、それも解体から出るときはいろいろなものが付いているものですから、それを単品に分別してそれぞれリサイクルルートに乗せるというのは非常に難しい。そこに発注者の責任の明確化といかに分別解体するかということで、建設省は来年1月に解体リサイクルというのを法制化します。発注者の責任の明確化をする意味は、以前解体・回収の工事は若干サービス的請負がありました。それではいけないということで、発注者にその時の解体料や容量、種類等を書類に書いて認識し、行政に提出してもらおうというものです。この時の問題は、一戸建ての住宅の場合発注者というのは国民の私達です。既存の解体にお金を使うより、新築工事にお金を使いたいというのはやはり人情でして。そんな関係でハウスメーカーの解体は一夜か二夜のうちにペチャンコになるミンチ解体です。ミンチ解体されたものは当然分別リサイクルできません。そしてほとんどが最終処分(中には不適正処理あり)されています。
 たとえ分別が10%でも、私共はその10%の中の1社であるという自負がありまして、循環型リサイクルシステムを目指し現場では分別排出していたのですが、分別してただ単純に出すだけではだめだと、それを1回転させていかに現場で使うかです。そうしないと循環型社会になりません。こういう認識のもとに我々は再生品を積極的に買うことにしています。
 会社のシステムに古紙の循環回収リサイクルシステムがありまして、原則的に何百ある作業所の紙ゴミは、分別して特定の1社にしか出していません。逆に言えば他の産廃屋さんが出入してても紙ゴミは持って帰ってはだめですよと、そういうルールにしています。そしてそこからトイレットペーパーとか再生紙を優先的に買うのです。
 木くずは自社の車両で運搬しています。ダイオキシン問題で木くずを焼却できず、今木くずを受け取る業者は満杯になっています。そこで我々は東京ボードさんと、「優先的に入れてください、その代わり安定的に我々は入れます、パーティクルボードも優先的に買います」と話をしました。今そういうギブアンドテイクをしないと木くずは処理できません。処理できないとどうなるかというと不適正処理になっています。私共は適正処理しなければ行けませんから、木くずも個々の現場に入っている産廃屋さんに運んでもらっていません。
 廃プラスチックもダイオキシン問題でなかなか燃やせなくなったということで、なんとかリサイクルを考えています。最終処分するのではなく、サーマルリサイクルで良いから利用してくださいということで、セメントメーカーあるいは鉄鋼メーカーに助燃材として使ってもらえないかと考えています。
 我々は循環型、ゼロエミッション、グリーン購入などをキーワードにしまして、推進しているところでございます。