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廃棄物・リサイクル資源の電子取引市場
〜「情報のハブ」からの進化〜

木南 陽介氏 

 (株式会社 リサイクルワン 代表取締役)

   昨年の5月にできた、現状アルバイト含めて10人足らずのまだ新しいベンチャー企業
 です。ただ、インターネットのことなので、お客様自体は全国に広がりがあります。現状
 は関東方面が多いのですが、北海道から九州まで依頼を受けることもあります。今の
 段階で排出事業者会員が約
200社ぐらい、免許がないリサイクル業者を含めて処理業
 者会員は約
150社になります。その他に自治体が出しているデータや、一般に拾える
 データが登録してあり、検索対象としては
6,000社、施設では9,500施設が無料でいつでも
 見ることが出来ます。

  まず、インターネット側から見たこの市場のおもしろさを説明します。インターネットの
 利用者は
2000年で2,700万人いると言われ、80歳以上と10歳未満の方以外ほぼ全員が
 使う時代になると言われています。これは広告の媒体でみてもテレビにつぐぐらいの市場
 で、飛躍的な伸びがみられます。インターネットとは、膨大な情報を一つのコンピューター
 で検索できる、便利なツールであると言われています。インターネットの利用は当初、個
 人の趣味の範囲から始まり、個人情報の交換から始まりました。それがこの
23年で企
  業間取引が多くなってきました。

  では、電子取引市場とは何をするものなのでしょうか・・。電子取引市場とは、たくさん企
 業がある市場で利用価値が高いと言われています。廃棄物の業界は、ゴミを排出する企
 業は全国で
100万社、受け手側の産業廃棄物処理企業は全体で10万社弱があり、中間
 処理業者は
1万社弱あると言われています。

  インターネットの世界で、電子取引市場システムのサービス名称は、ASP(アプリケー
 ション・サービス・プロバイダ)と呼ばれています。こういうシステムを利用するにはソフトが
 必要で、そのソフトの開発には
1,000万円ぐらいのお金がかかると言われています。また
 それ以上にデーターベースにはお金がかかります。それを共同利用してもらうのが
ASP
 です。電気やガスみたいに誰もが持っている情報を、パスワードを使えば誰でも利用で
 きるようになります。弊社はソフトの利用代金をもらい、企業の
IT化を低コストで短期間
 に推進します。利用者数が増えれば
1社あたりの利用料金はさがり、導入コストは安くな
 ります。

  インターネットでの仲介企業は増えてきましたが、許可の情報をのせている自治体の
 サイトがメインで、リサイクル工場のデーターベース化はされていません。リサイクルワン
 では現状で
200300社の登録をしており、リサイクルのニーズを聞けば、適切な企業を
 紹介します。
24時間アクセス可能で、ネットで注文すれば、何時間後には返信が返って
 きます。

 《では、こういったものを使うメリットとは何でしょうか・・。》
  排出企業は、最適な処理価格で処理が出来ます。あまりに高い価格のものは避けら
 れ、あまりに安くて、不法投棄の恐れがあるものも回避できます。信頼できる所を紹介し
 ますので、迅速な処理が出来、管理業務が簡単になります。オーダーを出した履歴は後
 から繰り返し見ることができます。データーベース上に格納されていますので、後から一
 元管理されて見ることができます。そして、再生事業者を多くのせているので、レベルの
 高い技術を紹介する事ができます。再生業者・処理業者のメリットは、効率の良いプロモ
 ーションができるというところです。実際のテレビ広告、雑誌掲載には何十万とお金がか
 かりますが、ここでは継続的にネット上で見る事ができます。

 《どういう人が登録しているのでしょうか・・。》
  排出業者の大半は製造業です。理由として考えられるのが、インターネットの普及が早
 く、社内でキャドシステムの使用やネット上でのやり取りをしているからだと考えられます。
 インターネットに慣れ親しんだ結果でしょう。基本的に、どういう会社がどういうオーダーを
 しているかは匿名なので見ることは出来ません。委託をする場合は企業名が必要になり
 ますが、それも許可を頂いてから社名を出しますので、安心できます。推測すると、大手
 の環境に力を入れている会社の方が登録は早い気がします。

 《次に、どういう情報がやりとりされているのでしょうか・・?》
  あまり処理に詳しくない方が処理に困って慌てて問合せしてくる。ネットで探ってぽンと依
 頼してくる事が多いようです。ずっと継続的な取引をしているのが大半ですが、スポットで
 出てきたものをどうしようかと慌ててネットで探して問合せしてくるようです。リサイクル案
 件も多く、
100件の問合せ中、マテリアルの問合せは半分ぐらいで、そのうち、12割ぐら
 いしか最終的な成立に至っていないのが現状です。
ISOを取得されている企業から、コス
 トの見直しやリサイクル出来る業者はないかという問い合わせも多くなっています。

  検索エンジンから調べて資料請求をする方が多くなってきていますので、需要がある
 業界だと思います。

 

ディスカッション

 Q.登録業者は信用できるの?信頼調査はするの?

 A
やっています。具体的に「許可証」、「行政関係の情報」、「周辺での情報」や「継続的
  にクレームがこないか」等のチェック項目を
20項目ぐらいあげています。特に排出業者
  とのヒアリングを重視していて、「サービスマンの対応が良くない」、「回収後の現場が
  汚い」、「回収者の対応が悪い」等を聞き出しています。各項目は
5点満点で、100点の
  業者はありません。だいたい
60点〜70点ぐらいになります。社内でボーダーラインを
  作っていますので、そのラインを下回れば業者にその旨を連絡します。一定の期間を
  おいて、それでも対応できなければデーターベース上から省きます。ネット上ではサー
  ビスは停止しますが、データは消していないので、改善が出来ればまたネット上に出し
  ます。現時点で削除された会社はございません。

 Qどういう難点がこの市場にあるのでしょうか?

 A情報の数が少ない事です。処理業者は関東圏に偏っていますので、例えば四国方面
  からの依頼の対応は必然的に遅くなります。調べて見つけるまでには時間がかかりま
  す。それと、最終的には排出業者と処理業者との
Face To Faceになりますので、どこ
  までネットで出来るかが問われます。今のところは、簡易な情報までしかのせられない
  ので、表面的な部分だけしかのせられません。データベースには中間処理業者だけで
  収集運搬業者はのっていません。排出業者が直接依頼するのは収集運搬業者です。
  そこをどう登録していくかは将来的な課題になります。

 Qもっと安いとこはありませんか?というような問合せはありますか?

 A..いくら以下でやって下さいという問合せはあります。

 Q.1日のアクセス数はどれぐらいですか?

 A排出業者、処理業者の双方からの全ファイルアクセスで、3,000件/日あります。先月
   (
10月)は約15万件でした。プロモーションの1つとして検索エンジンで「リサイクル」と打
   つと、すぐに表示されるようにしています。会社名が英語ということもあり、海外、特に
   アジア(台湾、香港、韓国)からの問合せがあります。今のところ、全体の取引きの
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   もありませんが。今後、海外の問合せの対応が課題となることも考えられます。

(当日は、インターネットにつないで実演しながら説明して頂きました。)