夏の朝、一匹の迷子のワンちゃんにであった。

その朝、ワン子友達が我家へやってきた。
その時、お隣のお家の東側の通路に一匹のワンちゃんがウロウロしていた。
彼女はワンちゃん大好き人間。ほっておけるはずも無く、
私に迷い犬らしいワンちゃんがいる事を知らせた。

丁度日曜日の朝で、主人も家にいたので二人で外へ。。
一軒先のワンちゃんを飼ってるお家の方も騒ぎを聞いて出てきた。
怯えたように隠れていたワンちゃんを、主人が首輪を持ち通路から連出した。
みるとなんとも可愛らしい風貌で、人なつっこそうなワンちゃんだった。
お散歩風景 今日でお別れと言う朝です。
現在のゴンちゃんとメルちゃんです。
聡明そうなメルちゃんと、おとぼけゴンちゃんがとってもいいコンビに見えます。
ゴンちゃん物語(2002/8.3 夏)
だが、、次の瞬間。。。「な、なんて臭い臭いんだろう〜〜。」
そして、背中の毛は、何日も放浪していたかのように毛玉だらけだった。
とにかくこう臭くては保護するにも繋いでもおけないので、
主人がシャンプーをしが、半端な臭さではなかったのでなかなか臭さも取れない。

仕方なくプロのトリミングへ出した。そして健康診断の為獣医さんへも連れて行った。
ワン子はストレスからか?血尿が出ていて膀胱炎と診断された。
その間に私は警察へ迷子犬の確認の電話を入れたが、該当なしとの事だった。
土曜日だったので、とにかく月曜日を待って保健所、保護センターへも電話をする事にした。
こんな可愛いワンちゃんだからきっと飼主が見つかると信じて疑わなかった。

この日を境に,、この暑い夏が更に大変な夏になった!!
飼主は全く現れなかったのである。
そして仮の名を、ゴンちゃんとつけた。
犬の保護センターでお世話をされている方々にも、いろいろアドバイスをいただいて
私たちは、とりあえずビラを何枚も作り、犬仲間の手を借りながらいたるところへ貼った。
スーパー、日曜大工センター、動物病院、掲示板、ありとあらゆる処へ、、
始めはのんきに構えていたが、一週間、二週間を過ぎてもなんの情報もなかった。

我家はなにしろ犬2匹、猫2匹の動物園状態なものだから、もうこれ以上は飼う事は出来ない。
だけど飼主も現れない。。この状況、プラス暑さが私をだんだんと苦しめた。


だが、ゴンちゃんはいたってマイペース。
ラブ姉さんやプリン姉さんとも仲良く出来た。
猫2匹も最初興奮していたが、まぁ〜犬には慣れたものでその内ゴンちゃんを許した。
ゴンちゃんはゴンちゃんで、猫怖〜いタイプのワン子。猫にもいちもくおいていた。
猫のコロンは我家のボスであり、時々ゴンちゃんの近くでわざと寝転び、力を見せつけた。
そんな時ゴンちゃんは、コロンのご機嫌をそこねないように、じっと後ろを向いて目を合わせないで居た(笑)
ゴンちゃんは必死だったかもしれないけど、、なんだか和む光景だった。

そんな状態の中一ヶ月半、、40日を過ぎた頃やっと里親さんになっても?!と言う方が次々現れ始めました。
そんな中から一番最初に申出てくださった同じ市内の方の所へと一週間お試し期間としてお預けする事になりました。
そのお家には、先住犬のメルちゃんがいて、この子の遊び仲間にと飼主さんは考えていらしたようです。
何度かお会いしてお話してみて、メルちゃんとの相性さえあえば、申し分のない方である事がわかりました。
一週間後、その方から嬉しいお電話をいただきました。
その後メールでも連絡をとっており、メルちゃんとの微笑ましい画像も頂きました。
今では毎日二匹でじゃれあい、あまりのドタバタにママから叱られてるようですよ。(^O^)

かくして、、秋風がここちよい風を運んでくる頃やっと、ゴンちゃんの安住の地も見つかり、
私のこの夏の暑い戦い?も無事終わりました。

色んな友達に支えられました。
お散歩も3匹は大変だろうと、毎日のように一緒に行ってくれた、遼ちゃんの飼主のAさんやボブの飼主のMさん。
ゴンちゃんの去勢手術にカンパしてくれた方々、時には息抜きも必要よと、ゴンちゃんを何日か預かってくれたTさん。
ネットでいつも愚痴を聞いて励ましたくれたネッ友のみなさん。
忙しいのに協力してくれた主人、そしてラブ、プリン、コロン、ミルキー本当にありがとう!!

そして一番のお礼はゴンちゃんに言いたい。
色んな事を経験させてくれ、そして優しさや癒しを一杯運んでくれたゴンちゃん。
ゴンちゃんのお陰で、益々みんなとの絆も深まって、、一杯一杯幸せを頂きました。
「ゴンちゃんありがとう。幸せになるんだよ。」

長いような、あっと言う間だったような、、そんなゴンちゃんとの出会いから別れまでをまとめて見ました。
言葉では言い尽くせないけれど・・・私自身このときの気持を忘れない為にも書きとめてみました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。