高い有機物の分解効率と優れて早い増殖速度に着目して、高速酸化分解菌群（特許出願済）を使用し、排水施設中でこれらの菌群を優先させ、有機物を完全酸化分解するバイオテクノロジー技術を確立。

高い有機物酸化分解活性を維持するために必要とされる強力な酸素供給を、新型エアレーター（共同特許出願）を開発し、超微細気泡発生装置（鈴木産業開発）と酸素発生装置を組み合わせて高い高速処理を可能にしました。既設の設備を極力使用し、安価な処理方式として提案できるシステムです。

◆実験結果

染色精練工場では排水中のＰＶＡ（大半がＣＯＤとなる）が難分解性で問題視されてきたが、分解活性が高い3種のＰＶＡ有効菌(シュドモナス属・アシネドバクター属）の選別・単離にも成功した。さらに高速酸化分解菌群の多くは比較的大型のバチルス属、アルスロバクター属に属する常温好気性菌で、優れて早い増殖速度（倍化時間が20〜30分程度）により、排水中のＢＯＤ、ＣＯＤを炭酸ガスと水に完全分離する。

実験結果から、ＢＯＤ処理能は、標準活性汚泥処理の10倍以上の処理速度（ＢＯＤ容積負荷　標準活性汚泥法　0.5〜1.5�s/,日から5�s/.日以上）、難分解性有機物質ＰＶＡに由来するＣＯＤは8倍以上の処理効果(容積負荷　従来法　0.1を0.8�s/.日において90％以上除去）であり、排水処理に利用できる十分な能力を持つことが確認された。