コンピュータゲーム
「おとうさん、お父さん、助けて、」大きな声が聞こえた。
何事が起こったのかとビックリして、跳び起きると娘の寝言だった。
二日連続して、夜中に起こされると、どうかしたかと心配になる。
何故なのか、原因がはっきりするまで、一ケ月を要しなかった。
ゲームボーイが犯人だった。
「ピカチュウ」のやりすぎ。2時間以上連続してゲームをした日に、必ず寝言を言うことが解った。
6歳の子供には情報量の多いゲームボーイは頭に、脳に負担が多すぎる。
今では一日1時間30分、連続では1時間と決めさせた。連続では2日間。
この事を守らしたら、寝言を言わなくなった。
今の子供が「切れる」のはゲームのやりすぎだ。
俺の時代はほとんどいなかった。
そういえば、辞めた社員の中にもいた。
仕事をさせれば優秀なのだがプッツンして会社を休むのでみんなのヒンシュクを買ってしまう。
なまじ能力があるからこちらは期待してしまう。今になって考えて見るととんでもない過ちを犯していた。
「どうにも、ならない」これが答えだ。誰でもが陥る最初の失敗です。
現場同行の時にゲームの話を聞かされた。この時の体験が役にたった。
我が家にゲームボーイが来て、一番困った事は、家族のコミュニケーションが無くなった事です。

ゲームボーイをしていない時は「ピカチュウ」の本を読んで研究をしている。だから、近所の一年生では歯が立たない。
ある日、鼻血を出した。
子供ながらにびっくりしたらしい。
ゲームボーイだ。と言って聞かせた。(本当は部屋が暑くてのぼせた。)
お陰で止めさせるのに苦労することが無くなった。
「又、鼻血が出るよ。」
ゲームボーイの良い点は2つ。
一つ目は葬式に行ってお経をあげているアイダは静かにしている。
二つ目は結納の時、会食まで静かにしている。イヤ、熱中している。

何とかしなければ、人と話が出来ない子供が育つ。自分で遊びを創造する事が出来なくなる。
ゲームボーイのロボットに成ってしまう。
お願い。
責めて子供が連続で2時間以上使用出来ない用にソフトに工夫をして貰いたい。
「鍵っ子」「子供同士」はブレーキが効かない。
メーカー責任の前に親の責任だ。
子供の言いなりに成ったら、ろくな大人に育たない。
我慢をさせるのも親の仕事です。得にお母さんは。
お父さんは稼ぐのが仕事。
一番のお客さんは子供です。
良心のあるメーカーにお願いです。
株式会社 武蔵野 小山昇
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