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お受験+完結編

From: 小山昇
Date: Sun, 22 Nov 1998 16:04:34

株式会社 武蔵野 小山昇

「お受験」と言う言葉は人事と思っていたら、我が家にも降り懸かってきた。
皆さんのお子さんが、お受験をするのなら、一年前から準備したほうが良いです。
でないと間に合わない。我が家は9ケ月前に決めて、おまけに週3日しか進学塾に行かせなかった。
勉強漬けにしたくなかった。
これでは、大変です。
私はどうしても、子供らしい子供で居てほしいと思い、遊ぶ日をつくらした。(お受験側から見れば間違い。)
大手の進学塾に行かせたら、750人中700番辺り。100番クラスでないと、希望の私立には合格しない。
ドンドン新しい事を教えるので着いて行けない。子供も大変だ。
おまけに、母親は自分の事を棚に上げてヒステリーになる。(どの母親も同じ)
「こんな事が解らないの」解らないから、勉強に行ってるのだ。
一度だけ、大手の進学塾の授業を見た。(たまたま、そのベテランの先生は下手だった。きっと、体調が悪かったのかも)
ストレスが溜まり、一円玉くらいの大きさの円形脱毛症になった。(今は治った。)
仕方がないので、日曜日私が教える事にした。娘は私が居るときはけして、母親から教えて貰わなかった。
勿論、居ないときは仕方がなく教えて貰っている。親を賢く、使い分けている。
積み木が積んであり、幾つ有るかという問題で大人は影に隠れて見えないのも、数が出来るが、子供は解らない。
そんな時は、積み木を絵と同じ要に積ませて、積み上がったら、一つずつ外して行くときに、数を見せたら直ぐに理解できた。
(この教え方は後日、ホームページ「私見」で発表します。)

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ぐんぐん成績が上がり最後は100番以内に成った。又、しばらくして、国立の個人の先生に指導をして戴いた。
この先生の指導した子供は今年100パーセントの合格率です。S1ーS6の全部の小学校に。
お金は掛かるが大手と個人の組み合わせが良い。
個人だけだと、試験の日大勢の人を見てアガってしまい、実力が発揮出来ない。

受験シーズン到来。
夜な夜なこんな話になる。
「どこの学校に入れようか」
「受かってから考えろ」

六ヶ所受験した。

S1(私立の小学校の名前)
ここは、伝統があり超有名学校。
ある日曜日、親子面接に行った。ここで質問されたことは勉強に成った。中途入社の時に活用している。
午後からだったので、昼食時、生ビールを飲んでから行った。なんと、不謹慎な親だ。
面接の時娘は足をぶらぶらしていた。(お行儀が悪い)
試験の日、試験中にある子が、トイレに行きたいと言ってトイレに行った。そしたら、家の娘と12人が着いて行った。
実技のテストの時、この12人は外でマラソンをさせられた。ハッキリした学校だ。
なんと子供らしいのだ。12人の母親はきっと、瞬間湯沸かし器になったに違いない。
合格発表は仕事で近くに行くので私が見に行った。ちょっと早く着いた。
行儀は良く、子供らしさが無いのに・・・・。
発表の中に娘の受験番号は当然無かった。
「ほっと」した。

S2
向学の為にもと思い、私が連れて行った。凄い人だ。圧倒される雰囲気。
皆さんにお見せしようと内緒でデジタルカメラで撮った。
お見せするとどこの学校か解るので見せません。
家の娘が受かるのがおかしいと思った。
学校を出て、「どうだったか」と聞くと全部出来たと言ってた。
次の日、母親と発表を見に行くのを嫌がった。友達の家で待っていた。
当然不合格。
結果を見に行かなくても娘は解っていた。後で聞くと半分しか、出来ていないと解った。
嘘をついてはいけないと叱った。

S3
土曜日、親子面接が有った。質問と答えがうまくかみ合わない。S1・S2よりは倍率が低いので期待大。
同じ位の実力の子がS1・S2で合格している。
使えるものは何でも。苦しいときの神頼み。谷保天満宮に日曜日に行く。お賽銭、5,555円。ご縁があるように。
合格になぞえて。御神籤を木に結ぶときに、隅が破れる。やばい。いつもは上手に結べるのに。
「うそどり」を娘に投げさすが届かないで落ちる。(縁起が悪いので黙っていた。)

またしても不合格。
家に帰って来たら、谷保天満宮のお札が落ちていたそうだ。これ、本当の話。
「どうしてだめなのと」言うので、代りに受験しろと言った。
何で、受験位でこうなるの。人生良く遊び良く学べなのに。
でも、お母さんがたは燃えているから。毎日、仲間のお母さん方から電話が来るらしい。

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S4
ここは金曜日に親子面談が組まれていたが、訳を話して、日曜日に変えて頂いた。
わがままな人だと思ったに相違ない。
ここが一番倍率が低い。期待が勝手に大きく広がる。
テストは半分も出来なかったと、ホンとの事を言い出した。当然不合格。
一緒に勉強している子供がドンドン合格する。子供ながらに焦ったと思う。
自分から進んで勉強し始めた。時すでに遅し。

S5
ここは偏差値が高いので有名です。今回の中では一、二をあらそう。難しい。
こうなったら、山を賭けるしかない。そうは、問屋が下ろさない。
S1−4は試験が午前中だった。娘はいつも午後勉強していた。ここはテストが午後だった。
日ごろの実力が発揮できる環境になった。
全部出来たと母親に報告した。ここまで来ると信用しない。
S4の結果を見に娘は行きたくないと言うので、大手の進学塾に預けて行った。
その間、先生がS5を受けた子供から、聞き取り調査をした。今度は本当に良くできていた。
一緒に風呂に入ったときホントの力を出したと言ってた。
土曜日、親子面接。この日はある会の基調講演を頼まれていた。基調講演と親子面接を計りに掛ける事になる。
いつも、家の事をしない私は分が悪い。親子面接に行った。親の面談はメロメロ。
面談が終了したので、会場に向かった。
基調講演をイチバン最後にして戴ただいていたので、迷惑は最低限度で収まった。
結果発表。
補欠。それも後ろから数えたほうが早い。
母親が内容を聞きに行った。
娘は大威張りで合格していた。
親の面談で×。
親が娘の足を引っ張った。なんという親だ。
(補欠でも国立の小学校に受かるとそちらに行くので、繰り上げでクリスマスごろ合格が来る可能性ある。)

S6
ここは私が願書を出しに行った。帰りに校庭で言うことを聞かない生徒に、「馬鹿野郎。そこへ座れ。」
先生が20人位の生徒を怒鳴り飛ばしていた。何と、快い響きだ。品の良い言葉か。先生はこれでなければ。
駅に向かうタクシーの中でここに入れたいと、いや、入れさせて戴きたいと思った。
試験当日、S4で合格している点数だったので、自信満々で帰ってきた。易しかった。〇。
親の面談。私が海外出張中で母親だけ。ハンデがプラスになる。
大安の日曜日、合格通知が速達で来た。
母親がすっ飛んで来た。
万歳、ばんざい。

やれやれと思いきりや国立の小学校の抽選(抽選で受験する人を決める。)に当選したと通知が舞い込む。

いつまで、続くのだろう。


From: 小山昇
Date: Sat, 5 Dec 1998 10:18:48

国立編
KI
入学試験が受けられるという通知が届いた。
乗り掛かった舟だ。それいけ。
先ずは苦しい時の神頼み。そこで、又々、谷保天満宮に得意の神頼みに行く。
レッツ、ゴー。

ご縁が有るようにと、5千5百5十5円も奮発して一家でお願い。
今度は御神籤を破れないように、上手に木の枝に結んだ。絵馬にはKI、K2、K3の小学校の名前を書き込んだ。
そういえば、前回は絵馬を吊すときに、紐を外して結び直した。これがいけなかった。外れる。
落ちると同じだ。ここまでくると知恵が出る。ホントは熱が出る。

その足で東京競馬場の馬頭観音にもお願いすることになり、一路、東京競馬場へ。
5年ぶりに来た。8レースの締め切りが迫っていた。これは縁起が良い。末広がりだ。
ようし、一発勝負。一か鉢か。
よし、1ー8を一本買いして家族のいるスタンドに。
ファンファーレが鳴ってゲートが開く。
4コーナーを曲がり直線。ヨシ、そのまま。1ー8配当〇〇円。
よせば善いのに9レース。
2点買い。縦目でアウト。又1ー8だ。
8、9レースゾロ目だ。そういえばS4,S5の受験番号はゾロ目だ。
これは運が良い。本日はこれまで。
そうだ、K1,K2,K3を受けるのか運試しに、明日の「マイルチャンピオンS」を買う。

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その足で新宿伊勢丹へ、S5が合格して要るので、誕生日祝いを兼ねてゲームボーイを買わされる。
但し、一日1時間だけ使える。

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その後、私は社員との飲み歩き会に。
余談だが。S5の試験で歌が出た。何とその歌は「メリーさんのひつじ」だった。
この歌は広島の井辻さんに死ぬほど聞かされている。歌の歌詞を間違わなくて良かった。
(一部の方だけが理解出来ます。)

とある日試験があった。何回も見直しをしたといってた。大丈夫だろう。希望的観測。

とある日環境整備点検日だった。
午後から結果発表を見てこいと命令されていたので、菊池支店長に寄ってもらった。
あった。3408が。テストは合格。知り合いの50パーセントが合格だそうだ。

とある日、くじを引く日が来た。母親がびびって俺に行けと命令した。その日は社員勉強会で絶対駄目。
当日仲間のお母さん3人が一緒にくじを引きに行った。もらった番号が155だった。
抽選にはずれた。
1が多かった。ちなみに55のゾロ目はラッキーナンバーだった。
当選者はすぐに携帯電話で連絡。
落選者は無言でその場を立ち退く。
それぞれの人生がある。
仲間のお父さんの一人はゴルフ。もう一人は旅行。本音はくじを引きたくないのかも。
又しても、親が娘の足を引っ張った。
夜、娘に「ごめんなさい。」

とある日K2から試験が受けれる通知がきた。
続く。


「お受験完結編」

From: 小山昇
Date: Tue, 22 Dec 1998 06:15:52

K2
国立を受験するには3つの関門がある。
1.受験をするために抽選会に出る。15〜20倍位の倍率。
2.試験を受ける。合格と不合格が出る。
3.合格者を集めて抽選会を行う。

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K1は第三段階まで進んだ。
K2は1と2だけです。最大の難関はこの抽選に当選すること。
そこで、娘がK1の事もあるので、お父さんが行ってくれと言うので、勉強の為に行った。
A、B、Cと別れていた。
Aは4/2〜7/31生まれ。
Bは8/1〜11/30生まれ。
Cは12/1〜4/2生まれ。
4月生まれと3月生まれでは成績が違う。だから同じテストを受けると4月生まれが有利です。
同じテストでもA、B、C別けて上位30名づつ採用すれば、生まれ月のハンデは無くなる。餅は餅屋だ。
A550名、B507名、C468名から各30名が受験を出来る。
暮れの福引に使う抽選機が登場する。公正を記すために説明とデモンストレーションで30分を要する。
校長先生が抽選機を回す。溜め息だけが聞こえる。
30分ですべての抽選が済んだ。
66番は無かった。
62、63番は有ったが99番も有った。反対から見れば66だ。
1,000人以上の人があっと言う間に会場を後にした。
当選した人がポツリ、ポツリと歯抜けに成った椅子に嬉しそうに座っていた。
家を出る時、いつもバンドにポケットベルを入れてズボンを履くのに、この日は珍しくバンドからポケットベルがぽとりと落ちた。
家ではアイロンが倒れていたそうだ。
必然なのだ。
テストを受けられなくなった。
これでK2は総てが終わった。
抽選機のガラガラと張り詰めていたものが崩れた。
自分で参加しないので気合が入らない。
来週はオーラス。K3だ。
今度は自分でくじを引くので期待大だ。

K3
最大の難関を「当選」期待が勝手に膨らむ。ふくらむ。とある日テストの日がきた。
娘は自信満々。
家に帰って「どうだった」と聞くと、全部出来た。危ない。親を喜ばせる事を覚えた。
大体、世の中甘く見ている。
6歳にそんなことを言ってどうなるか。
出掛ける前にEメールを受信しようと、パワーザウルスにモジュラージャックを、差そうとしたら爪が折れていた。
朝は使えたのに厭な予感がする。
土曜日、合格発表を見に行った。
合格していれば後は抽選だ。くじを引くそうだ。もう、右上を引くと決めていた。
15時。
発表。
43は合ったが44は無かった。

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66番は合った。でもK2のだ。
やっとの事で長いお受験が終わった。
K1 母親の×
K2 お父さんの×
K3 娘の×
全員一度づつ×なので本当に良かった。うらみっこ無しで。
日曜日、谷保天満宮にお礼参りに行った。
一つ合格しているので良かった。良かった。

これで終わりなのだが、娘と俺って勝負強いので、S5の補欠に成っているのが合格に成るかもしれない。
国立が合格した人の辞退が出るから。
営業も仕事もいつも最後の最後まで解らない。
結果は来年かも。
しぶとさが人生だ。

株式会社 武蔵野 小山昇

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