教え方 パート1
From: 小山昇
Date: Thu, 24 Dec 1998 13:13:18
◎自転車
娘に3回、それも1日1時間だけで自転車が乗れるように教えた。
最初は何も考えていないので、伝統的な教えかたをした。横に補助車輪の有るものを買った。
教えながら疑問が沸いた。
何となくこれでは時間が懸かりそうなので、近くの自転車屋に行き、補助車輪を外して貰った。
それから、後ろの荷台を持って乗らせるという、伝統的な方法で始めた。
この教え方では駄目だと気付いた。
生まれて初めてハンドルを握り、持つのでせいっぱいナノに、ハンドルを安定させるなんて、とんでもない事を要求している事に気付いた。これでは無理だと気付いた。
どうしたら安定するのだろうか。
首を持ったら安定するかも。
考えない。思い立ったら吉日。すぐ、実行。
ペダルさえ踏み込めれば前に少しは進む。
ペダルを踏み込む所まで戻すのにヨタヨタ。会社でイライラするのに慣れているので我慢が出来る。
口は出すが手は出さない。体で覚えさせないと身につかない。
この日はペダルを踏み込んで、前に進むことだけで終わった。
次の日曜日。
今日は首を押さえるのでなく、両肩を持って始めた。
首よりもさらに安定性が増し、15メートル位は乗れるようになった。何回か塀などに当たり転んだ。
そのたびに転んだほうが早く一人で乗れると教えた。

「豚もおだてれば木に昇る。」
翌日、母親に転んだから早く乗れると、報告をしたそうだ。
普通は公園とか車の通らない所で教えると思うが、私はある程度車と人の通りがある所で教えた。
車が来た時はどの様に対応するかも一緒に教える事ができる。
車もそんなにスピードを出していないのでぶつかっても命に係わることはない。

次の日曜日。
自分でペダルを踏んで自転車を乗り出した。これには本当にびっくりした。
150メートル以上は一人で走った。後ろから追い掛けるのが大変だった。
公園に連れて行き、テニスコート位の広さでほっといたら自分で納得が行くまで練習をしていた。
自転車を教えるのに当たり、転んでも自分で起きるのを待っていた。人間は失敗からしか学べない。
失敗しないのが人生の失敗者になる。

次の日曜日。
タイヤがパンクしていた。自転車屋まで自分で引いていかした。自分の事は自分で。
画鋲が刺さっていた。
本日のテーマはブレーキ。
ブレーキと声をかけたらすぐに停まれ。
走りたいと思っているのに止まれは、かわいそうだが事故を起こすより良い。
自転車を教えていて思わぬ副産物を得た。
後から追い掛けて行くので、日ごろの運動不足を強制的に解決出来ることだ。
何事もやってみないと解らない。
それにしてもヘバル。
株式会社 武蔵野 小山昇
以下の教えかたはそのうちに書きます。
◎右から左から 反対のテーブルに行かせる
◎反対鏡をつかう
◎必ず二日以内に復習
◎物を分ける問題は、その数で線をつなぐ
◎量りの問題 釣り合っているものを外してシンプルにする
◎兎飛び 動物ごとに丸、三角、れてんを入れさせる
◎浮くもの浮かないもの 実際に遣らせる
◎どんな形が出来るか、マッチを使って教える
◎バスの出入り口は反対から見ると 道路に連れていき実際に見せる
◎積木がいくつあるか 積木を同じ様に積ませる。ペーパーでは下から数を指せる。
◎薔薇の花と茎 朝顔のつる 線を結ぶ 花屋に連れていく
◎クランクどちらに曲がるか 右は〇左は×を付けさせる。紙を動かしながら
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