第8日目 2002年9月25日(水)   − 3/3
 気持ちよく山岳地帯をすいすい走っていく。この頃にはすっかりマニュアル左ハンドル車も慣れて、山道のシフトチェンジが快感となってきたくらいであった。そしてグロースグルックナー周辺の高い山々が見えてきて天気も良くなってきていやが応にも盛り上がってくる。そしてトンネルの入口の街Mallnitz(マルニッツ)についたのだが、トンネルの入口が無く山道に入っていく。

 おかしいと思いきやTauernTunnelは電車専用のトンネルだったが、どのガイドブックを見てもそうは書いていなくてどうみても国道が繋がっているように読める。唯一ミシュランの英語版ガイドのみ台車マークがある。ここはAutoverladung(車載トレインとでも訳すのか?)でなんと車ごと電車に乗るのだった。

 戻れば3時間のロスになるところだが、転んでもただでは起きない我々は駅に行き次の電車を調べて乗ることにした。人はどうするのか、ドライバーは?と思いきや走るときは客車に移動する。そしてMallnitz(マルニッツ)→Boeckstein(べックシュタイン)のみ車載貨車を引いてまた切り離すのだった。

 そしてトンネルをくぐるとそこはまさに雪国でチェーンもスタッドレスでも無い我々は青くなる。が、幹線道路の除雪は完璧で山道を一気に降りてカプルンに着いたのは夜7時半過ぎであった。

●Mallnitz(マルニッツ)までの快適なドライブとAutoverladung  
小雨も止んでみごとな山がそびえ立つ。Mallnitzはハイキングとスキーで有名な観光地らしい。この時はまさか道が無くなるとは思ってもおらず8.5kmのトンネル目指して走っていた。(^^;; マルニッツを越えたあたりからだんだん道幅が狭まり、ちょっと不安になってくる。

景色は良いのだが、とても大きなトンネルがあるとは思えない道になってきて地図を疑って何冊も見比べるとなんと自動車用トンネルはないらしいことが判明。

この上に鉄道が走っていて車ごと乗れそうなのでその可能性に賭けることにした。道ばたにはのんきに牛が歩いているのに仰天。

そしてこれがマルニッツの駅。車一台あたり14.5ユーロ(約1700円)で家族全員分乗れてしまう。この時点で17時。戻っても電車を待っても同じなので出発まで一時間、駅の中のカフェで一服することに。この時点で17時。外は寒く手がかじかむくらいであった。

店はカウンターでビールなどを立ち飲みする労働者風のおじさんだらけで日本人客は珍しがられていた。

駅の構内。そしてしばらくすると電車が到着して、長い車載貨物を連結するために20分以上停車する。電車はザルツブルク行きだが、車ごと乗れるのは一駅約15kmのみ。

●ひょんなことからAutoverladung:アウトフェアラドゥンク(=車載列車?)
ホームの向こうは牛が放牧されているほどののどかな牧草地帯。

これが自動車を積むなが〜い貨車。30台くらい積めるだろうか。ちなみにこの写真は貨車の上を走りながら撮影。(^_^)v

後に着いてきた陽之理氏。最初は不安がっていたが、思わぬラッキーな展開で皆大喜びであった。

ずらりと積まれた車を撮ろうとしたら他のノリノリドライバーがポーズ!

そして客車の中。今回は電車に乗れると思わなかったので子供達も喜びがひとしお。やはり狭い車より皆で騒げる電車が良いらしい。

そしてBoeckstein(ボックシュタイン)の側に抜けるとあたりは真っ白の雪景色にむき出しの岩肌の迫力に圧倒される。チェーンが無くて焦ったが、幹線道路は完全に除雪されていてほっとする。そして2000近い高地からカプルンに向けてBadGastein、そしてZell am See(ツェルアムゼー)を抜けて一路カプルンへ向かった。

 ホテルの地図は実にいい加減でカプルンの街の中へ入ってからホテルを探すのは一苦労であった。

 19時半を過ぎて真っ暗になって町中に入ったが、どこがホテルか皆目見当もつかない。結局あるホテルに飛び込み、道を尋ねてようやくホテル「ザンクト・フローリアン」にたどり着いたのであった。(^^;;


●ホテル「St.Florian:ザンクトフローリアン」
ようやく着いたのは20時過ぎ。フロントのお姉さんに「来れないかと思った」と言われてしまった。

ここも一泊2食付で子供はタダなので基本は4人トータルで1泊1万円くらいと超お得。しかもきちんとしたレストランの食事付である。

夕食もサラダとオードブルビュッフェ以外はコースで出てくる。驚いたのは子供にもkinderportionと書いてあるにもかかわらず大人とほとんど変わらない量が出てくること。美音にですら一人前出てきたのは驚きを通り越してあきれた。(^^;;
奏はきれいなホテルと部屋、そして美味しい食事が気に入ったらしく大喜びだった。

アパルトメントタイプの部屋でリビングのソファに2人分のベットを入れて貰う。今までは母親と一緒じゃないと寝付かなかった美音がキンダーホテル当たりから私はもちろんのこと、奏と2人でも寝るようになってきた。2人の部屋というのが嬉しいという意識が出てきたのだろう。もっとも時々夜中に目を覚ますと「パパーっ!」と泣いていた。(^^;;