1999年9月19日(日)
 ウイーンは大人の街である。地下鉄や市電、バスを含めてキップは自分で無人の機会でタイムスタンプを押す。従ってしらばっくれて無賃乗車をしようと思えばできないことも無い。ところが私服職員が時々乗客に混じって乗り込んでいていきなり検札をする。そしてキップを持っていなかったり持っていてもタイムスタンプを押していなかったりすると無条件で500シリングの罰金を有無を言わせず取られることになっている。私たちも初めて遭遇したときは、寄付か何かの依頼かと思って身構えたくらい。何しろ普通の格好でとけ込んでいていきなり話しかけてくるので油断できない。(^^;

 さてBadenに別れを告げ、再びウイーンへ戻ってきた。さあウイーンのワインケラー巡りだ、と意気込んでいたら例の地下鉄の私服職員の検札に遭遇。こちらは1日有効の回数券を持っていて前日から24時間経っていないからと自信を持って見せると「有効期限が切れているから罰金を払え!」とのこと。ちゃんと入札して24時間経っていないことを必死で説明すると私服職員が首を振って「24時間券ならそれでOKだが、これは1日券なので日をまたがっては使えない。裏にちゃんと書いてある!」呆然とする私たち。

 通常ならまずアウトで3人分の罰金15000円を一瞬覚悟したが、相手の言っている言葉が分からない振り半分まぜながら、こちらの「1日有効」の解釈をつたない言葉で必死に訴えていたらなんと無罪放免。学生だろうが海外旅行者だろうが容赦なく取り立てられる現場を何度も目撃してきた私たちにとっては本当にラッキーであった。そして24時間券と1日有効券は違うということを改めて学習したのであった。

 夜夕食後には、奏はお義母さんが見ててくれることになり、夫婦水入らずでワインケラー巡り。穴場のケラーやBarを久々にデート気分で堪能できて大満足。お義母さんには感謝感謝。<(_ _)>

地下鉄の駅にて。無賃乗車疑惑騒動などどこ吹く風とばかりにはしゃいでいる奏・・・。

ホテルに戻って朝食。
アルトシュタットは、大のお気に入りホテルの一つ。広くてサービスが良くて落ち着けて言うこと無し。

明るい雰囲気の食堂がまたGood。各テーブルに添えられた一輪挿しが細やかな心遣いを感じさせる。

寝起きで頭が跳ねている真理子。ちゃんと直してから来てくれよな・・・。(--;

奏と2人で。野菜もふんだんに食べられるのが嬉しい。

気に入って何度もお代わりしてくる真理子。和食なしでもいくらでも大丈夫な私たちであった。

   

  


     
昼食は市場で果物や、肉やパン、ワインなどを買い込んできて部屋で取る。20畳以上あるリビングに寝室2つに大きなバスルームと非常に豪華な作りになっている。