1999年9月20日(月)
 この日はすでに何度か来たことのあるカーレンベルグの丘にハイキングに行った。ハイリゲンシュタット(U4の終点)からバスでホイリゲ酒場やベートーベンの家で有名なグリンツイングを通って山の上まで40分ほどで一気に上がる。そしてそこからハイリゲンシュタットまで下ってくる道が実に素晴らしい。

 ドナウ河やウイーン市街を一望できる素晴らしい景色にまず圧倒される。そしてそこから丘を下ってくるのだが、途中小川が有ったり、ワインヤードの中を通ったりしながら1時間半ほど下るのだが、時間を感じさせず景色に見とれている内に下ってきてしまう感じである。
 
見渡す限りの葡萄畑をずっと歩いているとすでにワインの香りがあたり一帯に漂っているような気分になってくるから不思議である。そしてハイキングコースの途中には絶妙のタイミングでホイリゲを飲ませてくれるところやアイスが食べられる休憩所が有り、景色を見ながらそれらを飲み食いするのは最高の贅沢のように思われる。

 そして降りてくるとホイリゲ酒場が建ち並ぶグリンツィングに到着する。ホイリゲ酒場のみならず、ちょっとした小物やお土産屋が並ぶお洒落な街並。また市電で直接ウイーン市内まで帰れるのも便利である。

 いつもは11月か12月に来ているのでちょうどホイリゲの新酒の時期だったのだが、今回はそういう新酒の時期ではないもののたっぷりホイリゲを味わえた。

丘の上の展望台からドナウ河を臨む。
本当に平原であることを実感できる。

ウイーン市内が一望できる。写真では解像度を落としているので見えにくいがよく見るとシュテファン寺院も確認できる。

一面に広がるワインヤード。ワインの名産国であるのも納得できる風景である。

葡萄畑。収穫間近の葡萄がたわわに実っている。思わず手を伸ばして取りたくなるような見事な葡萄。

ずっと歌を歌いながら元気な奏。でも疲れると時々「肩車して!」とねだる。急坂の上りもあるので大変である。