マルコム・ボルドリッジ賞(米国国家経営品質賞)
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アメリカは、1980年代前半の経済活動の大幅な落ち込みの原因分析と根幹的な対策の確立に国を挙げて取り組み、従来のマネジメント・スタイルを大きく変える手法を開発した。これが国家経営品質賞(マルコム・ボルドリッジ賞)の誕生の背景である。 |
2. | それ以来アメリカの企業は徹底した顧客志向と経営品質を基本とする経営革新の大運動を展開し、その成果を見事にあげつつあります。アメリカの産業が復調した本当の理由をこの賞にあるといわれています。 |
3. | この賞と、顧客が満足する経営品質の改善をトップのリーダーシップの下で全社的に、創造的かつ継続的に実施し、その実施度合いを客観的に評価し、改善領域を発見する優れた経営システムを有する企業に対し、アメリカ大統領が賞を与えるというものです。 |
4. | この賞の基準には日本式経営の長所を分析し取り入れ、更にこれを改善し統合したといわれております。 |
5. | 発足後10年経過した現在では、52州の内43州が地方政府の運営する経営品質賞を設けて州経済の活性化に貢献しているといわれている。 |
6. | さらに社会的に大きな問題となっている病院や学校の経営の分野でもマルコムボルドリッジ賞を対象とすべく1994年からパイロットプランがスタートしている。1995年には、46の医療機関と19の学校が審査に応募し、評価とフィードバックが行われた。このようにこの賞は産業を超え、世界の優れた経営のデフアクト・スタンダードとして定着している。 |
7. | 因みに、米国務省が発表したボルドリッジ指数(国家経営品質賞とS&P500社への仮想の株式投資の成果)によると受賞企業への株式投資は、S&P500社平均よりも、3倍も収益率がよいという結果が出た。 |
8. | 日本ではこの賞を模し日本式経営の長所を採りいれて、(財)社会経済生産性本部が日本経営品質賞を設立し、96年からスタートした。毎年12月に受賞企業が発表される。第一回目の受賞企業は「NEC半導体事業グループ」、97年度はアサヒビール、千葉夷隅ゴルフクラブ,98年は日本経営研究所、吉田オリジナル、99年はリコー、富士ゼロックスの第1中央研究所、2000年は日本IBMのゼネラル・ビジネス事業部、武蔵野、ベストプラクティス賞はセイコーエプソンの情報画像事業部に決定した。 |
9. | 97年3月26日地方自治体として第一号の経営品質賞が板橋区役所で誕生した。現在千葉県、新潟県、、福井県が県としての経営品質賞を設置している。 |
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