出所 「和の実学」 |
この「心価」の概念は、大和先生が、松代藩の末代家老、恩田杢の藩の困窮した財政と 秩序の立直しを描いた「日暮硯」からヒントを得て引き出されたものである。 |
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(以下出所、「和の実学」漫画「日暮硯」) |
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人は、心価(心で感じる喜びの量で現す交換価値)の収支がプラスになると感じる場合のみ、進んでその行動を選ぶ。また、心価がマイナスになる行動に労を惜しまないのは、すでにプラスの蓄積がある場合のみである。どんな立派な経営計画も実行計画も心価準備高が低い場合は成果を期待することはできない。 無力の七法 @指示命令・・・・・・・・さしずをする A計画目標・・・・・・・・めあてをきめる B役割責任・・・・・・・・やくをもたせる C規則規制・・・・・・・・きまりをつくる D正義正論・・・・・・・・おしえをたれる E約束宣誓・・・・・・・・やくそくをさせる F率先垂範・・・・・・・・やってみせる どんな懇請も、どんな目標も、どんな義務も、どんな義務も、どんな正論も、どんな約束も、どんな手本も、相手の心の中に発生した 貢献エネルギー、すなわち心価の準備高を超えては、相手を動かすことは基本的にできないものと考える方がよい、人は言い訳の天才である。 1.心価、知価、物価 |
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・ | 心価とは、心に感じる喜びとしての交換価値であり、欣量で表すことができる。 |
・ | 心価に対する知価は、社会一般に認知・評価される交換価値をいう。 |
・ | 心価、知価に対する物価は、純粋にそのものの存在に付随する交換価値をいう。 |
2.心価を計る物差しは欣量である。 | |
3.準備心価、与欣、与辛 | |
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準備心価とは謝恩の意志、厚意、覚悟などを実行するために負担しうる心的エネルギー準備高 をいう。 |
・ | 相手にプラスの欣量をもたらすことを与欣という。 |
・ | 相手にマイナスの欣量をもたらすことを与辛という。 |
4.加欣、減欣 | |
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関係者全員の受け取る心価の合計をプラスにすることを加欣という。加欣は世の中の心価の総領を増加させる生産行為である。与欣にならない加欣は、相手に我慢をしてもらって、大いに助かる場合に起きる。 |
・ | 関係者全員の受け取る心価の合計をマイナスにすることを減欣という。 |
・ | 個人にしろ組織にしろ、その存在という意味での是非は、加欣体たりうるか否かが重要な観点となる。 |
5.貯欣、徳 | |
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与欣の残留効果として相手が持つ報恩の心的エネルギーを貯欣という。 |
・ | 一般に「徳」と言われるものの大部分の要素は、貯欣の量と考えられる。 |
・ | 古人が貴重な実学として残したはずの徳の道を、現実と離れた高い所に位置づけして虚学のレッテルを貼ってしまっているような現状において、これを再び実学として論じ、徳育がいかに現実的必要性と実行可能性をもつかを知らしめることこそ、「徳」を重んじる者の使命ではないだろうか。ともあれ、個人は人徳、家庭は家徳、企業は社徳、国家は国徳、人類は種徳を、効果的に積むことが、存立と繁栄の最も重要な基礎である。 |
6.心価均衡の法則 | |
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人間は一般にある相手にに関して、心価の収支が釣り合うように行動する。これを心価均衡の法則という。貯欣化した心価は、確実にその分だけ、すなわち気が済むという形でゼロに帰するまで、必要に応じて報謝貢献のために支出される。 |
・ | 心価が明らかにマイナスとなる場合の反応の三段階 |
@報酬が不満足の場合、言い訳を考えて拒絶し回避する。 | |
A回避が許されない場合、報酬不足分の手抜きをする。 | |
B監視され手抜きできない場合、江戸の仇を長崎で討つ。 | |
7.心価循環の法則 |
与欣のサイクル | ||||||
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与辛のサイクル | ||||||
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