1.和道経営の意義 | |
我師、大和信春先生は著書(1990年発刊)「和の実学」の第五章第二節の中で、日本的経営の本姿は、経営者が従業員のみならず関係諸方に対し効果的互恵策を実行することで企業をめぐる互恵状態を向上させ、それによって、関係者の総互恵、すなわち「和」の構築強化を計るところにあるとした。和道経営は、競業他社との相対優位から独自性の追及に重き置き、従業員、お客様、取引先、地域、経営者と株主を含めた六者の総互恵関係の維持・発展を重視している。 | |
2.和道経営 | |
1) 背景 | |
従来の「競争の原理」を基調とした経営は「他の企業に対して優性を築くことが、企業存続の道」という短絡的な考えである。他人の犠牲において自分が幸せになろうという考えです。このような経営を「覇道経営」という。覇道経営において敗北者をつくらずに成長するためには、前提条件として、商圏・市場が無限に広がっていかねば成り立ちません。しかし、今日においては、地球の資源は有限であり、地球規模の環境破壊が切実な問題となっております。和道経営は有限な閉鎖系を想定して自分も他社も成り立つよう「調和の取れた中で自分も生きていこう」としております。つまり、競争するのではなく、むしろ「ネットワークを組んで連帯していく」ことで荒波を乗越えようとするものです。競争の原理に馴染んできた多くの方には「なに、きれいごとを」と理解しにくいかもしれませんが、取り巻く環境からも、もうこういう姿勢でなければ企業は成立しない、というのが現実の姿なのです。 「ナンバーワンよりもオンリーワンを目指そう」これは最近、中小企業の生き方として注目されています。 |
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2) 語義 | |
和道の原理を基本とする経営、すなわち心価の法則を積極的に活用し、業務活動において全関係者がプラスの心価を得ながら、安定した役立ち合いの関係を内外に築いていくことを特色とする経営を和道経営という。これに対して、互いにおびやかさし合わねばならない存立基盤に甘んじ、対立的な姿勢を持って自己拡大、他者圧迫をはかる経営を競争型(覇道型)経営と呼ぶ。 | |
3) 特色と関連分野 | |
ア.攻撃力でなく和力(徳力、恵力、連帯力、交際力)本位の現実対処(和合工学) | |
イ.企業存在の上位にある企業理念の達成を経営目的とする。(理念完成法) | |
ウ.心価増幅による富の生産を基本手段とする。(心価経済学) | |
エ.特長化による脱競争・特異貢献を推進する。(研究企画法) | |
オ.自立性向上と自立連帯秩序への適合を推進する。(互恵ネット・成人要目) | |
カ.具体的・情報集約的な和略構築方法を実践する。(問題解決学) | |
4) 実践の効用 | |
ア.覇道型・競争型の共食いビジネスから脱却できる。 | |
イ.企業の内部や周辺に犠牲者をつくらない経営ができる。 | |
ウ.創業期、再建期、不況期などの困難克復能力を高める。 | |
エ.互恵人・和道企業の優良なネットワークに参画できる。 | |
5) 和道経営を支援する各種手法 | |
ア.ブレーン三政策(熟考塾、社内シンクタンク、顧問団会議) | |
イ.研究三政策(一人一研究、研究独創化システム、研究顧問特約) | |
ウ.理念三政策(企業理念完成プログラム、理念事業、理念ネットワーク) | |
エ.各種の進化型手法 | |
支援型組織、和道営業、職位制、独立自由職、欣度管理、固有職、互恵価格、 トータル・プロセス・デザイン、はる式RST、VICRIシステム、Opti-Mix給与評価システム、 会社ゲーム、人材昇華システム、多段階自立度組織、採用好適度テスト |
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上記についてのお問い合わせ先 | |
〒742-1502 山口県熊毛郡田布施町土井ノ内 | |
はる研究院 | |
大和 信春 | |
TEL:0820-52-5581 FAX:0820-52-5582 |
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