未来対応型問題解決技法

問題とはなにか
「問題の意味」
 
問題とは図1 問題とは図2
1. 問題とは、現状の一部で可能な最上級の将来(上極来果)の実現を妨げている現象をいう。言換えれば「将来の妨げ」である。(こうなれるのに、こうなろうとしているのは何故か)
2. 従来型問題解決法(過去対応型)の欠陥
  A 悪果注目型
    従来の説のように、現状における不本意な結果(悪果)や不満足(あるべき姿と現状とのギャップ)を問題ととらえて対応を探る行き方は、
@不満が発生してから思考が始まるので<永遠の後手泥縄>から抜け出せず(バックミラー運転型)、
A現在の不満の解消を先決視するので、迫り来る別の大難に対する不覚を誘い(ゴキブリ氷山型
B回復・復旧が目標となるので、脱皮向上的な適応の失敗を招きやすくし(不用品復旧型)
C現下の異変的事態を一時の禍として、その利用可能な側面の見逃し(例:阪神大震災後の都市再開発)、助長するため、結果として人々が多くのものを失い続けることになる。(穴小判型)
  B 原因追及型
    原因追求を習慣とする問題対応のあり方は、
@原因がもはや対策上の意味を持たない場合にまで原因に拘泥して最善の善後策を見失わせたり(例:扉が開いていてライオンが逃げた場合の扉を閉めてもライオンは戻らない)、(ライオン扉型)
A原因究明に意識と時間を取られ必要な緊急の処置を手遅れにさせたり(例:救急患者の検査に時間を掛けているいる内に患者が死ぬ)(検査臨終型)
B原因追及している内に、手の打ち所を捉えそこない損害を大きくしたりしやすくなるほか(例:放火犯人を見つけて追いかけて逮捕したが戻ってみれば自宅は丸焼けになっている)(丸焼け逮捕型)
C責任追及・悪者探しに流れて大多数の"悪くない"者は解決努力を考えようともしない集団体質を導く有害性もある。(池の3兄弟型)
3. 問題解決とは、最上級の可能的将来(上極来果)をこのままではやがてくる結果(正面来果)に押し下げる「将来への妨げ」を解消し、正面来果を変えて上極来果を実現することにある。
4. 未来対応型問題解決技法
  @ 従来型問題解決のように「現状分析」から作業が始まるのではなく、「理念(目的)」を先ず明確にすることから始める。
  A 現状が招く将来(正面来果、やがてくる結果)を明確に描き、今、放置されている要素の中から未来を決める要因を探し、その要に予め手を打つことで、最上級の可能的将来(上極来果)に好転させる。
  B 情報統合技術を活用し、未来対応型問題解決の八つのステップを踏むことにより、高度の情報加工が実現し、問題の本質が明らかになり方針と方策を確立することができる。

参考:経営計画(方針書)および部門実行計画を作成する際に簡易型の問題解決手法を活用する。

5. 未来対応型問題解決技法を活用して欲しい方々
  @ 経営者、管理職のように企業経営に携わっている人
  A 起業家や研究者、企画者のように本質追及、テーマ発掘に取組んでいる人
  B 経営コンサルタントやSEのように常に未知の課題に取組んでいる人
  C プロジェクト担当や社内改革担当のように緊急課題を抱えている人
  D 新入社員や定年退職を迎える中高年のように新たな人生を開拓する人
  E 高校生や大学生のように人生の出発点に立っている人
  F その他、未知の問題や課題に遭遇している人

(以上出所、大和信春氏著「問題解決研修基本テキスト」)  

 


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