大学生時代−1 【第六話】:なぜか大学オケに?
★高校時代は憧れたオケだったが、いざ大学に入学すると自宅は松戸、大学は横浜なので毎日練習するようなオーケストラは無理だと思い、オケサークルは考えていなかった。
さて前にも書いたが高校時代に吹奏楽の他に地学部も兼部していたが、地学部の一つ上の部長が同じ大学で「星を観る会」というサークルにいたので挨拶しに入学式前日の学部説明会の後にサークル棟へ行く。

星を観る会はサークル棟の2Fの端の部屋で、その通路を挟んだ向かいがオケの団室だった。ふとみると5月の定演のポスターが貼ってあって、演目は「新世界」がメインで「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」。

新世界はともかくラフマニノフのP協2番は一番好きなピーコン(=ピアノコンチェルト)。高校の頃、2ヶ月で5回もこの曲の様々な演奏会に通った程!

★そして指揮者が「久志本涼」。吹奏楽時代愛読していたバンドジャーナルに指揮法や課題曲クリニックの連載をしていた先生だ。(ちなみに現在OBオケでお世話になっている。) そしてソリストはヨーロッパで活躍していた村上弦一郎。この大学オケって実はかなりすごいのか!? と見ていたのが運の尽き。

「君、興味あるの?入団希望?」と女の先輩に声かけられ、
「入団希望ではないんですが曲に興味があって・・・」
「楽器経験は?」の問いにうっかり(!)
「ホルンを高校2年間やりましたが、家が遠くて・・・」

その先輩は行動が早かった。私の話を「ホルンを2年・・・」までしか聞かずに
「ホルン経験者だよ〜!」と大声で叫ぶ。

すぐに女のそれも可愛い(!)先輩登場!。すでにホルンを持っている。
「私がホルンのパトリのOです。ねえ、折角だからアンサンブルしようよ。」
「あ、いや、1年間受験で全く吹いていないので・・・」としどろもどろ。
「じゃ、10分あげるから音出ししておいでよ。」とにこっと笑顔。

銀座や渋谷の画廊前で笑顔のお姉さんに騙され引きずり込まれ男状態で勢いに押され、つい楽器を受け取ってしまう。(^^;

★気づいたら絵画購入にサインするがごとく、サークル棟の空き部屋でロングトーンを始めていた。(^^;

やはりオケは運命であって、このまま入団か!と思いきや、通学や練習時間すでに決まっているバイト等大きな障害が立ちふさがっていた・・・
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